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会長増田好子のコラムVOL.86 やる気の出るほめ方 中学生・高校生でも間に合う

大人が期待する「やる気」を1回のほめ言葉で出させることはなかなか難しいのですが、根気よくやっていただくと効果は出てきます。方法は次の通りです。


①「お子さまの現時点でのやる気」と「あなたが求めるやる気」の差に大きな開きがあることを自覚して、お子さまに求めるほんの少し意識すればできることを決めます。

② ほんの少し意識すればできることを週に1回以内、当たり前にできていることを具体的に1日に2回以上ほめた

り、感謝の気持ちを伝えたりしてください。内容は同じでも構いません。そして、お子さまに求めることを話すときは、

必ず褒め言葉とともに話すことを心がけてください。

例えば、朝に『今更だけど、~くんの朝のあいさつで1日がんばれるわ。ありがとう。』夜に『本当は毎日5分でもいい

から勉強時間を増やしてほしいけど、宿題をきちっと出しているのは、えらいよね。』とか。『あなたの笑顔が私のエネル

ギー源になるわ』とか『おしゃれのセンスあるよね。』とか。なんでもかんでもほめ言葉や感謝の言葉にしてみてくださ

い。

③ 小さな変化を見逃さず、変化を具体的に伝える。

例えば、「近頃よくいろんな話してくれるね。ありがとう。」とか、「なんか今日は笑顔がいっぱいでうれしい。」「近頃、机

にむかうことが多くなっているような気がするけど。すごいね。」とか。


中高生だと、反応が悪い場合や褒められるのが嫌なのかな、と思うような態度をとることがありますが、心の中は満面

の笑みです。1週間ほど続けていただくと段々と笑顔が増え、あなたの言葉に関心を示すようになります。

そして、お子さまの心が、あなたのほめ言葉や感謝の言葉で一杯になると少しずつ、少しずつ頑張りを見せてきます。

最初はじっくり観察しないとわからないほどの小さなやる気かもしれませんが、お子さまは確実に変わっていきます。

この積み重ねが机にむかう時間を長くしていきます。

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