教室便り2306号 効果的なテストの振り返りの仕方
テストを振り返るときにもっとも重要なことは、振り返りをすることでお子さまが勉強を頑張ろうと思えることです。
親子で振り返る場合は、まずは良かったところを見つけ、ほめることをはじめにしてください。
指摘する場合は事実だけを見ること(伝えること)です。親子で振り返りをする場合、どうしても気持ちや感情がこもってしまいがちです。自分自身で振り返る場合も、できなかったことばかりに目を向けるとモチベーションが下がります。
前回の自分と比べて良かったところを必ず探すようにしましょう。
テストの振り返りで具体的に見るポイントは大きく3つに分けられます。
① ケアレスミスをしていないか。
問題文の読み間違いがないか、途中計算や途中式を確認する。 ミスをしないように具体的な対策をとる。
② 間違えた問題は「わからない問題」か、それとも「見たことはあるけれど忘れてしまった問題」かを分ける。
「わからない問題」の場合は、まず塾の問題や学校の問題集と同じ問題があるかチェックしてみる。
同じ問題がなければ、その問題の解き方を覚える。 同じ問題があれば、練習不足が原因。
次回のテストに向け、練習量を増やす必要がある。「見たことはあるけれど忘れてしまった問題」の場合も、練習不足が原因。次回のテストに向け、練習量を増やす必要がある。
③ 時間は足りていたか。
時間が足りない場合は、普段の学習からスピードを意識して学習する。
テスト当日はできる問題からやり、問題を見てすぐに回答できない問題と時間がかかりそうな問題は後回しにし、まずは最後まで問題をやるようにする。
そして、これらを踏まえて振り返り、「次はどのように取り組むべきか」を具体的に自分で考えることが重要です。気をつけることは「自分で決めること」です。「次は○○しようね」と指示をするよりも「次はケアレスミスをしないようにするためにはどうする?」と問いかけ本人に決めてもらうようにします。
振り返りをするには技術が必要です。振り返りの仕方を学校で詳しく教えてもらうことは少ないと思います。
やみくもに振り返りをすると、どうしても過去のことに目が行きがちです。振り返りで大切なことは過去のことは事実だけを確認し、未来のこと(これからのこと)に目をむけ、「次はどうする?」を考え、自分で決めることです。
そうすることで、振り返ったことが次の行動につながりやすくなり行動が変われば結果も変わってきます。