会長増田好子のコラムVOL.66 子どもを叱っても追い詰めないことが大切 ― あるお母さまのケース ―
知り合いのおうちに伺ったとき、お母さまが何度となくお子さまを叱っている場面に遭遇しました。
そのお母さまがお子さまを叱る光景は、どこの家庭でもよく見るごく普通のものでした。
ただ違っていたのは、叱った後にでも、すぐ冗談を言ったり、笑顔で話したりと平常心にすぐ戻り、普通の会話を親子でなされていたことです。
お子さまも、落ち込んだりふて腐れたりせず、平気で「腹立つ」とか「気持ちが落ち着くまで待って」とか、ご自分の心情や意見を口に出され、少し時間がたつと平常心に戻られます。
その後お子さまは、お母さまに叱られた状況をお父さまに「お母さんとケンカした」と報告してみえました。
お子さまにとって、お母さまから叱られたことは一方的なものでなく、対等なケンカととらえてみえるようです。
普通、親が子どもを叱るとつい、追い詰めてしまうものですが、こちらの家庭では、そのようなことが少ないであろうことが想像できました。
ステキなご家族でした。