教室便り2005号 お手伝い習慣がセルフコントロール力を養う
お手伝い習慣とは朝新聞を取ってくる、朝カーテンを開けるなど毎日することを子どもに任せるということです。
毎日お手伝いすることを嫌がる子も多いと思います。
しかし、家庭を維持していくためには毎日することが大切です。
毎日大人が洗濯、掃除、料理などの家事をしているからこそ、家庭が成り立っています。
大人は嫌だからと言って家事をしない訳にはいきません。
そういった毎日しなければならないことを当たり前のようにこなす力を養うために、毎日決まったお手伝いを子どもに任せていきます。
そして、お手伝いを任せていくことで子ども自身がお手伝いをすることを工夫するようにもなります。
例えば、手を抜くことも立派な工夫の一つです。
ただ、工夫の仕方が間違っているだけです。
お手伝いをすることで親が子どもに工夫の仕方を教える機会にもなります。
時間の使い方もお手伝いの中で教えていくことができます。
また、子どもを家族の一員として、家庭を維持していくために親がしていることを託していくことで責任感も生まれやすくなります。
そして、子どもに家庭での役割を年齢とともに大きくしていきます。
子ども自身も自分の家庭での役割を担うことで、自分の居場所、自分の重要性を感じやすくなり、自己肯定感も高めます。自己肯定感は主体的な行動を促します。
そして、毎日決まったお手伝いをすることで、
当たり前のことを淡々とできる。
お手伝いの仕方を工夫する。
時間の使い方を覚える。
ことができ、セルフコントロール力を養うことができます。
セルフコントロール力が身につけば、勉強に取り組むことはもちろん、自分の行動を管理して自分の望む方向へ進むことができるようになります。