教室便り1905号 継続するためのコツ~続けるための技術~
新しく何かを始めるときに一番難しいことのひとつは、続けることです。
運動でも、ダイエットでも、勉強でも、
やれば自分のためになると分かっていても続けられないことはたくさんあります。
続けることを難しくしていることの原因は、
1日の時間が24時間と限られていることです。
そのため、新しい何かを始めるときに、
今の生活の中にやみくもに取り入れてしまうと、
結局もとの生活に戻ってしまいます。
今の生活スタイルは、
すでにずっと続けることができるものの集まりの上に成り立っているからです。
今やっていることは新しいことよりも、
簡単に続けられ、
しかも慣れていることなので、
一時的にしなくても意識しないと自然とまたしてしまうことになります。
何か新しいことを始めるには
まず始めに今自然と続けていることをやめるか
もしくは短い時間でできるようになる必要があります。
そして、時間を捻出することができれば、
その空いた時間に新しいことを取り組めるようになります。
例えば、いつも家に帰ってきたら
とりあえずテレビを見ることをやめて、
その時間に新しいことをしてみるなどです。
まずはやめる習慣をはっきりと決めることが重要です。
やめる習慣は自分にとって重要でないものを選ぶ方が効果的です。
テレビを見ることが自分にとって重要ならやめることは簡単ではなくなります。
しかしそうは簡単にやめられない場合があります。
そのときは、今やっていることの時間を短くすることです。
例えば今まではテレビを1時間見ていたら、
それを50分にしてみて、10分新しいことをしてみるなどです。
ここでのポイントはいきなり、たくさんの時間を削らないことです。
まずは継続することが目標なので、
始めは5~10分などの短い時間などで始めて、
続けられるようになれば15分、20分と増やしていく方が成功率は高くなります。
この考え方は勉強や仕事において効果が高いです。
例えば、今まで単語を覚えるのに
30分かかっていたのを25分で覚えられるようになれば、
5分新しい勉強ができます。
問題集を今までより5分早くできるようになれば、
また5分新しい勉強ができます。
テレビを見ることは受動的な行動なので難しいですが、
番組を録画してCMなどを飛ばすだけでも10分以上の時間を捻出することができるはずです。
勉強や仕事などをやらなければならないと感じている場合は、
時間を増やすことも大切ですが、
効率よくこなし、
まずは今やっていることを短い時間でこなせるようにし、
空いた時間を新しいことに使う方がより効果が高くなります。
成績・成果=時間×効率で決まります。
単純に時間を増やすだけだと、
限界があり、効率も悪くなっていきます。
そしてなにより続けることが難しくなります。
まずは効率よくすることから取り組むことで、
成績・成果は上がりやすくなります。