教室便り1704号 受験に向けた計画
高校入試は1月~3月に行われます。
受験直前になって
あわてないために
いつ何をすればよいかを抑えておくことが大切です。
それぞれの地域によって異なりますが、
三重県の中学3年生のスケジュールは例年このようになっています。
時期 | 主なスケジュール |
7月 ~ 11月 | 私立、公立学校説明会 |
11月中旬 | 定期テスト実施後、私立、三重県公立前期選抜の内申点確定 |
12月上旬 | 私立、三重県公立前期選抜 受験校決定 |
1月上旬 | 定期テスト実施後 三重県公立後期選抜の内申点確定 |
1月中旬~2月上旬 | 私立高校入試 |
2月中旬 | 三重県公立前期選抜 |
2月下旬 | 三重県公立後期選抜 受験校決定 |
3月上旬 | 三重県公立後期選抜 |
4月~8月の取り組み
この時期はまだ部活動もあり、勉強とうまく両立していく必要があります。
基本的にはこれまでと同様に定期テストの内容を中心に勉強をしてください。
受験に向けて、1~2年生の復習に取り組み始めます。
夏休みの終わりまでに、
基本~標準レベルの問題であればどの範囲の問題も解けるようにしておくことが必要です。
また夏ごろから学校から各私立、公立高校の説明会の案内が来ます。
少しでも受験する可能性のある高校の説明会は積極的に参加してください。
実際に高校へいくことで、受験生としての実感もわきやすくなります。
気に入った高校が見つかれば、勉強の意欲も高まりやすくなります。
この時期ならまだ内申点も上げることが可能ですので、
今の点数で高校を探すのではなく、
いきたい高校を見つけるために、説明会に参加してください。
実際に高校にいくときは、
入学した場合を想定して、通学と同じ交通手段でいかれることをお勧めします。
ほとんどの高校は今の通学時間よりも長くなりますので、
実際通ってみて大変かどうかを体験してみてください。
夏休み中にある程度受験校は決めておくとよいでしょう。
8月~12月の取り組み
部活動も終わり、受験勉強も本格的に取り組むことができる時期です。
この頃から周りも受験を意識しだす子が多くなります。
定期テストについては、結果が内申点に反映されますので、
夏に決めた志望校に向け、どれだけ内申点が必要かを考えましょう。
全教科もちろんしっかりと学習する必要がありますが、
内申点を上げるべき教科を重点的に学習しましょう。
学校の懇談会などで内申点を上げるためにはどうすればよいかを質問しましょう。
授業態度なのか
提出物なのか
テストの点なのか
具体的に答えてくださる先生もいらっしゃいます。
こちらから質問をしないと、
内申点のことや、受験校についてのアドバイスもあまりされないケースもあります。
懇談会の前に、学校の先生に聞いておくべきことを整理しておくことをお勧めします。
また受験に向けて、
1~2年生の基本~標準レベルの問題が復習できている子は、
3年生のこれまで学習した内容の基本~標準レベルの問題を学習しておきましょう。
12月~3月の取り組み
早いところでは、1月の中旬から私立の入試が始まります。
3年生までの学習の復習が終わったら、
12月ごろから受験校の入試問題を解いていきましょう。
入試問題は時間を計って解いていきましょう。
採点、見直しをした後に入試問題でできていない範囲の復習をしてください。
復習がある程度終われば、次の入試問題を解いてみてください。
入試問題をやるときのコツは、
入試問題ばかりをするのではなく、
入試問題をした後に必ず復習をすることです。
そうすることで、入試問題で解ける問題が多くなります。
また入試問題によっては、
中学校の内容を超えている問題が出題されます。
私立の場合は
概ね5~7割が合格点数に
なっている高校がほとんどですので、
すべての問題を解く必要はありません。
自分の今の点数と合格点数を照らし合わせて、
あと何点必要かを考えましょう。
公立の場合も同様に、
自分の受験校に必要な点数を考えて、
どの問題は解けなければいけないかを考えましょう。
以上が標準的な中学3年生で取り組むことです。
受験は本人のがんばりはもちろんですが、
本人はどうしても目先のことにとらわれがちになります。
ご家族のサポートがあってこそ受験は成功するものです。
悔いの残らないよう健康面、精神面もサポートをしてくださることをお願いいたします。