教室便り1203号 高校受験に直結してくる内申点
内申点は、中学校では9教科を5段階で評価されることが多く、高校受験では9教科の内申点を合計し、9~45で評価されます。
この内申点は入試ではとても大切なもので、県立高校の入試だけでなく、私立高校の入試にも大切です。
たとえ本番の入試試験で良い点を取ったとしても、内申点が低ければ、不合格になる場合が、往々にしてあります。
内申点は日々の生活態度や定期テストの結果などが評価されます。普段からがんばらないと、なかなか上がりません。学校で行われる定期テストの点数はもちろん、普段の学校での授業態度、提出物など学校生活に関するものはすべてがんばらないといけません。
では、いつから内申点を意識していく必要があるのでしょうか。
遅くても2年生の今の時期から意識していく必要があります。一般的には1年生からの成績を加味して内申点を決めますが、やはり3年生の成績が、内申点を決める大きな要因です。そのため、2年生のこの時期から意識しはじめ、3年生のはじめの成績表の点数を上げることが大切です。内申点は、受験に近くなってから対策をしていたのでは上がりません。例年、3年生のはじめの成績表の点がそのまま内申点になることが多く、2学期(後期)以降にはほとんど上がりません。そのため、2年生の今の時期からは今まで以上に内申点を意識して、学校での過ごし方や、学習についても本格的に取り組んでいく必要があります。
具体的には、内申点を上げるポイントは4つあります。
1.定期テストや小テスト対策を万全に
2.課題などの提出物は、ていねいな字で、期日までに必ず提出
3.授業をよく聞き、ノートをしっかり取る
先生の目を見て授業を聞きます。
目を見て授業を聞くのが大変な場合は、
先生の目と目の間か、目の下を見て授業を聞きましょう。
4.授業中は、積極的に発言する
この4つすべてに力を入れていくことで内申点は上がっていきます。もちろん1が一番大切ですが、2~4もおろそかにしてはいけません。同じ学校のお子さまでも、テストの点は同じくらいなのに、内申点は10近く違う方もいらっしゃったことがあります。そうなると同じだけテストで点を取っていても、受かる高校には大きな違いが出てきます。反対に、定期テストでは60点前後しか取れていなくても、成績表では4を取る方もいらっしゃいます。
この4つのことを頭に入れて明日から、まずは学校で2~4のことができるようにしてみましょう。
~代表増田好子の教育コラム~vol.5 家庭の中での緊張感
『家庭=くつろぐところ』と考えてみえる方がたくさんおみえになると思います。
とてもよいことなのですが…
子育ての目的によっては、『家庭=くつろぐところ』が、かえって子育ての目的を邪魔する場合も往々にしてあります。
子育てには、環境が大事という話はよく耳にされると思います。
だから、友達選びも大事ですし、幼稚園選びから始まる学校選びも環境を整えるための一環です。
それなら、1番長時間いる家庭環境が大事なことはいうまでもありません。
『家庭=くつろぐところ』だけで、家庭環境を整えてしまうと、だれもが楽なほうへ流れてしまいがちなのが人間です。子どもも当然『家庭=くつろぐところ』を実践してしまい、子どもが考えるくつろぎ方をしてしまいます。その結果、自分を律することからほど遠い、『家庭=だらけるところ』になってしまいます。
では、家庭環境をどのように整えればよいのでしょうか。
それは、やさしい子に育ってほしいなら、『家庭=やさしさを実践するところ』、がんばる子に育ってほしいなら、『家庭=がんばりを実践するところ』 など、目的に応じて、家庭環境を意図的に作る必要があります。
つまり、『家庭=やさしさを実践するところ』なら、大人がやさしさを実践するところを見せなくてはいけませんし、『家庭=がんばりを実践するところ』なら大人ががんばりを実践していなければいけません。『カエル子のはカエル』という言葉は、まさしく言葉どおりなのです。
目的が子どもを育てるように、子育てにも、目的が必要です。
お子さまが、30歳になられた時、どんな子に育ってほしいかを考え、家庭環境を整えてみてください。