hakken.教室コラムVOL.112 多読におすすめの本 ~海外ドラマや映画を見るときにも役立つ本~
「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」という多読におすすめの本があります。
対象は中学校の文法がある程度理解できている方にお勧めです。
目安としては中学3年生の受験が終わった後に読むとちょうどいいと思います。
中学校で習う文法をある程度分かっているぐらいの時に読むと、理解しやすい内容だと思います。
この本は、英語の考え方、日本語との違いから始まり、
英語の文章を読み慣れるにはどうしたらいいかについて書かれており、
そのための例となる物語がいくつか書かれています。
物語が段階的に書かれているので、
はじめは簡単な文章から、だんだんと長い文章に慣れていけるように作られています。
この本の続編として、7冊の本が出版されており、
文章の内容も始めは簡単な文章から、だんだんと複雑になっていきます。
物語の内容は大人が読んでも面白いので、内容に興味が持てればどんどん読んでいけます。
7冊の後半の内容は
「赤毛のアン」などの洋書のペーパーバックとそん色のないレベルになっているので、
このシリーズがすらすら読めるようになれば、
洋書のペーパーバックもある程度読んでいけるようになります。
この本の文章表現には実際の日常会話で使われる表現も多く取り入れられています。
そのため、海外ドラマや映画なのでよく使われるけれど、
学校の教科書にはない表現を知ることができます。
この本を読んだあとに海外ドラマや映画を見ると、
今までよりも聞き取れる内容が多くなるはずです。
また、「海外ドラマはたった350の単語でできている」という本に記載されていましたが、
海外ドラマのセリフの80%は350語のシンプルな単語で構成されているそうです。
なのに、海外ドラマや映画を見てもさっぱりわからないのは、
聞き取れないこと以外にも簡単な言葉を使った言い回しがわからいことが原因のひとつです。
この言い回しの一部は高校では句動詞(群動詞)として習い、
簡単な動詞と前置詞、副詞、名詞などで作られます。
これらをすべて暗記するのは大変なことです。
しかし、基本動詞や前置詞のイメージをしっかりと理解すると、
初めて聞く表現でも意味が分かることが多くなっていきます。
そのことを理解するうえでもこの本は役に立ちます。
ぜひ読まれることをお勧めします。