hakken.教室コラムVOL.95 読解力を身につけよう
読解力はどの教科においても重要な能力です。
しかし、読解力を身につけるにはどうしたらいいのか
よく知られていないのではないでしょうか。
一般的には本を読む、文章を読むことで
読解力は身に付くと考えられているように思います。
あながち間違いではないのですが、
小説を読むのが大好きなお子さまでも、
国語の問題は解けないというお子さまもたくさんいることも事実です。
本を読むことで読解力は身につく場合もあれば、
これはそうではない場合もあると言うことを示しているのではないでしょうか。
読解力を身につける方法を説明する前に、
まず始めに文章を読むということについて説明したいと思います。
文章の読み方には2通りあります。
一つ目は、文字だけを読んでいる場合です。
「猫が犬を嚙んだ。」という文章をみて、その音だけを読むということです。
二つ目は考えながら読んでいる場合です。
「猫が犬を嚙んだ。」という文章をみて、
猫が犬を嚙む場面を想像し、そんなことあるかなと思いながら読むということです。
国語の苦手なお子さまの多くは1つ目の文字の音だけを読んでいるケースがほとんどで、
一つ一つの文章を考えながら、嚙み砕いて、理解しながら読んでいません。
そのため、国語の問題を解くときに、
「Aくんはこのとき、どんな気持ちでしたか。」という設問があった場合に、
文中からそれらしき言葉を、間違い探しのように探しまわることをしてしまいます。
それでは正解してもしなくても、
解答方法に根拠がないため、国語の問題が解けるようになっていきません。
国語の問題を解くためには、
本文の中から根拠を読み取り、
答えを導きだすことが必要です。
国語の問題を解くことは、論理的に結論を導き出すことです。
そのためには、考えながら文章を読むことが大切です。
考えながら文章を読むことができれば、
本を読んでいても、スマホで記事を読んでいても、ゲームの攻略本を読んでいても
読解力が身につきます。
考えながら読めているかどうかを判断するためには、
文章を読んで内容を説明できるか、
文章の内容を行動できるか
を見ることで分かります。
そのため、読解力を身につけるために適した文章は、
説明書などを読んで内容を理解して、行動する必要があるものです。
普段の学習の中では、答えの解説を読んで、
問題が解けるようになる。
教科書や参考書などを読んで解き方が理解できるようになる。
と読解力も身につけることができます。
hakken.では問題の解説や例題をお子さま自身に読んでもらい、
問題にとりくむようにしています。
解説や例題を読んで、分からない場合や、間違えた場合などに指導します。
教えすぎは長期的にみれば、お子さまの読解力や自学自習力を奪っていきます。
特に高校生には、参考書や解答解説をみて、理解できるように促していきます。
答えを教えるのではなく、自分で学習していける方法を教えていきます。
そうすることで大学入試にも対応できる高度な読解力と自学自習力が備わってきます。