会長増田好子のコラムVOL.13 子育ての基準
近年「キャリアを積む」という言葉をよく耳にします。
ここで言う「キャリアを積む」とは、
仕事の経験を積むということだけでなく、
仕事に取り組むプロセスの中で、
身につけていく技術・知識・経験に加えて、
人間性を磨いていくこと、
そしてプライベートも含めた自分自身の生き方を磨いていくことです。
今、ビジネス界では「ブランド・ハップスタンス」といった予期せぬ偶然の出来事から、
人間性や生き方を磨いていこうとする考え方が注目を浴びています。
子育ての重要なヒントが、ここにあるように思います。
小学校、中学校時代は、スポーツや勉強を得意とするお子さまが、もてはやされます。
しかし社会に出れば、スポーツや学力だけがすべてではありません。
では、何を基準に子どもたちを導いていけばいいのでしょうか。
それがまさしく、
予期せぬ偶然の出来事から、人間性や生き方を磨いていこうとするスタンスだと思います。
では、このスタンスを身につけるためには、何が必要でしょうか?
ブランド・ハップスタンスでは、次の5つのスキルが重要だと言っています。
1 好奇心…自分の知らないことや新しいことに積極的に参加しよう。
2 持続性…失敗はつきもの。あきらめずに、コツコツ続けることが大切。
3 柔軟性…こだわりは捨て、理想や現状にとらわれないこと。
4 楽観生…悲観的なとらえ方はNG。ポジティブシンキングが大切。
5 冒険心…「チャンスは前髪をつかめ」のごとく、失敗を恐れず前に進もう。
「子は親の背中を見て育つ」と言います。
しっかりと親の背中を見てもらえるように、
私たち大人が、予期せぬ偶然の出来事から、
人間性や生き方を磨いていこうとするスタンスを持ちたいものです。